リオ五輪、体操競技 男子・女子日本代表の選考と種目まとめ
こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック 体操競技に関連して、男子・女子日本代表の選考について、また内定状況と、オリンピックにおける体操の種目についてなど書かせて頂きたいと思います。
※2016/07/16に下記のリンクを追加させて頂きました。
※体操男子 リオ五輪日本代表5名については下記の記事を是非ご覧下さい↓
リオオリンピック 体操競技男子の団体・種目別メンバーと金メダル予想まとめ - リオ五輪2016まであと〇〇日!
※体操女子 リオ五輪日本代表5名については下記の記事を是非ご覧下さい↓
【体操】リオ五輪 女子日本代表メンバー5名発表。寺本、村上、杉原、宮川、内山で決定 - リオ五輪2016まであと〇〇日!
2015世界選手権にて37年ぶりの金メダルを獲得した男子日本団体
2015年10月、イギリス・グラスゴーにおいて開催された体操世界選手権において、37年ぶりの団体優勝を飾った男子体操日本。
開催国イギリスを下し、そして、同大会6連覇、世界大会7連覇中の王者中国を突き放して掴んだ大きな勝利は、マスコミ各社によって一斉に報じられました。
その感動的なシーンに、2004年アテネ五輪での日本男子団体金メダル獲得時の「栄光の架け橋」のシーンを思い出した人も多かったのではないでしょうか。
北京五輪、ロンドン五輪でも銀メダルは獲得したものの、団体での世界一となると、そのアテネ五輪以来の快挙であり、まさに歴史的快挙と言える勝利でした。
絶対的エース内村航平選手(27)はロンドン五輪以前から「個人より団体で金メダルを獲りたい」と語っていたという事で、内村選手にとっても長年の願いが叶った瞬間であり、また、今回指揮を執っている水島寿思監督は、実はアテネ五輪団体金メダル獲得時のメンバーという事で、監督にとっても大変感慨深いものがあっただろうと想像できます。
そして、この世界選手権での優勝によってリオオリンピック出場権も獲得した男子日本チームですが、この優勝はオリンピック本大会時にも有利に働くという事です。
新王者という称号を掲げてオリンピックに挑むことができる日本は、観客へも、そして審判員へも「チャンピオンの日本」というイメージを与える事が出来るため、採点競技である体操においては、プラス採点になりやすいと言われています。
絶対王者から転落した中国とは、演技前からだいぶイメージの差が生まれるのではないでしょうか。
とはいえ、今の日本男子団体チームには、そんな事は関係なく優勝できそうな自信と力を感じますが。
そんなリオでの金メダルも大変期待がかかる日本男子団体チームですが、
メンバーにとってのこれからの戦いは、他国チームとのものではなく、既にチーム内のメンバー同士での争いへと代わっています。
すなわち、リオ五輪出場代表メンバーを賭けた争いです。
次の項目では、そのリオ五輪出場代表メンバーの選考方法について書かせて頂きたいと思います。
リオ五輪、体操競技の種目と、日本代表の選考について
オリンピックのおける体操競技の種目は?
まず、オリンピックにおける体操競技の種目ですが、男子8種目、女子6種目の合計14種目になります。
下記の14種目です。
「男子団体総合」「男子個人総合」「男子種目別 ゆか」「男子種目別 あん馬」「男子種目別 つり輪」「男子種目別 跳馬」「男子種目別 平行棒」「男子種目別 鉄棒」
「女子団体総合」「女子個人総合」「女子種目別 ゆか」「女子種目別 跳馬」「女子種目別 段違い平行棒」「女子種目別 平均台」
日本が既に内定を決めている種目は?
リオ五輪体操競技において、日本が既に内定を決めているのは下記の3種目です。
◆男子団体総合◆
◆女子団体総合◆
◆男子個人総合◆ 内村 航平選手
2015年世界選手権はリオ五輪出場選考大会も兼ねており、団体においては8位以内に入る事が内定条件となっていました。そして、男子団体チームは優勝、女子団体チームは5位に入ったため、男女ともにリオ五輪出場を決めています。
そして、内村選手においては、世界選手権にて唯一個人総合優勝者のみがリオ出場という狭き条件を当然のようにクリアして、優勝で内定を決めています。
日本代表の今後の選考は?
最初に、リオ五輪へ出場できる日本代表メンバーの人数ですが、
男女とも、それぞれ5名と定められています。
日本は男女ともに団体での出場を決めたため、今後の選考で選ばれた男女それぞれ5名が団体メンバーとなり、同時に個人種目にも出場することになります。
2015年世界選手権の時には、男女とも6名まで選ばれていた出場メンバーですが、オリンピックにはそれぞれ1名少なくして臨まなければならないことになります。
とても厳しいように感じますが、4名~6名の間で大会ごとに出場人数は決まっているようです。
ちなみに2020年東京五輪では、団体総合はさらに1名少ない4名までの出場制限に変わることが先日決まったとの報道がありました。
種目別での出場枠を増やすことで、より多くの国・地域の選手の出場を促す狙いとのことですが、日本の選手にとっては、東京五輪の時には代表選考はより厳しいものになることが予想できます。
そして、これから開催されるリオ五輪出場選手の選考大会ですが、下記の3つです。
1)全日本選手権(2016年4月1日~4月3日開催、代々木第一体育館)
2)NHK杯(2016年5月4日、5月5日開催、代々木第一体育館)
3)全日本種目別選手権(2016年6月4日、6月5日開催、代々木第一体育館)
選考条件ですが、男女で分かれています。
男子の選考条件は下記になります。
1)NHK杯において内村選手を除いた最上位の選手は即内定
2)残り3名は、全日本種目別選手権終了後に、3つの選考大会の成績を選考対象とし、内村選手とNHK杯の最上位選手との組合せにおいて最もチーム得点への貢献度が高くなる選手。
(うち1人はNHK杯5位以内、もう1人は12位以内の選手)
そして、女子の選考条件は下記になります。
1)NHK杯において個人総合上位3選手
2)NHK杯個人総合12位以内(上位3名を除く)で、1の選手との組合せで最もチーム貢献度が高くなり、2種目以上の貢献が認められる選手3名を選考
3)全日本個人決勝・全日本種目別決勝のいずれかに出場した選手のうち、1の選手との組合せで最もチーム貢献度が高くなり、貢献度の高くなる当該種目でDスコア6.0以上を獲得した選手1名を選考
女子は上記にて7名選出され、最終的にリオ開催前に5名に絞られるとのことです。
男子においては、やはりエース内村選手に重点を置いた特殊な選考基準とも言えるかもしれません。ただ、その基準が自動的に一番メダルを獲れる選考になるのは間違いないため、こういった選考基準が設けられているのでしょう。
これからスタートする代表生き残りを賭けたチームメンバー同士の競争ですが、
次の記事では、リオ五輪体操競技の男子日本代表候補選手について詳しく取り上げさせて頂きたいと思います。
※全日本選手権・NHK杯・全日本種目別選手権については下記の記事も是非ご覧ください。
それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!
リオ五輪開幕まであと160日です!