リオオリンピック、水泳(競泳)日本代表の選考基準は?注目選手は?
こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック水泳の、競泳における日本代表の選考基準と、注目選手について書かせて頂きます。
※2016/08/04、下記のリンクを追加させて頂きました。
※リオ五輪競泳 日本代表の結果速報・順位・メダル情報などについては下記の記事に掲載させて頂きますので、こちらも是非ご覧下さい↓
リオ五輪 競泳日本代表の選考基準は?
内定が決まっている種目は?
まず、競泳日本代表のリオ五輪出場選手ですが、下記個人・団体種目において既に内定が決まっています(2016/02/18時点)。
◆男子400m個人メドレー◆ 瀬戸大也選手
◆女子200mバタフライ◆ 星奈津美選手
◆女子200m平泳ぎ◆ 渡部香生子選手
◆男子4×100mフリーリレー◆
◆男子4×200mフリーリレー◆
◆男子4×100mメドレーリレー◆
◆女子4×100mフリーリレー◆
◆女子4×200mフリーリレー◆
◆女子4×100mメドレーリレー◆
上記の種目は全て2015年8月にロシア・カザンにて行われた世界選手権での成績により内定を決めています。
個人種目においては、優勝者のみがリオ五輪出場決定という厳しい内定条件となっておりましたが、瀬戸選手、星選手、渡部選手の3選手は見事優勝を果たし内定を決めました。
また、リレーにおいては、五輪リレー種目である全6種目において、内定を決めており、改めて競泳日本代表の総合力の高さを示した結果になっています。
ちなみに、女子4×100mメドレーリレーにおいては、決勝で引継ぎ違反により失格となってしまいましたが、予選の上位12チームに入っていたため、後から出場枠獲得が決定しました。
選考基準について
そして、こちらの項目では、今後のリオ五輪競泳日本代表の選考基準について、書かせて頂きたいと思います。
まず今後の選考大会ですが、2016年4月に行われる日本選手権2016のみとなっております。
今年の日本選手権の開催地は、東京辰巳国際水泳場です。
開催日程は、4月4日(月)~4月10日(日)までと決まっております。
次に、選考基準についてですが、競泳の選考基準は各種目ごとに定められた派遣標準記録というものが大きな目安になってきます。
派遣標準記録とは、近年の世界ランキングをもとに日本水泳連盟が設定したものであり、世界ランキング16位のタイムが目安になっています。(各個人種目、そしてリレー種目においてもそれぞれ設定されてあります)
これはとてもハイレベルなものであり、日本水連はオリンピックで全員が入賞以上を狙えるようにと、国際水泳連盟(FINA)が定めた参加標準記録とは別で、五輪ごとに独自で定めてきました。
そして、個人種目の選考基準ですが、下記になります。個人種目は各種目2名までと人数が決まっており、その上で下記条件にて選考されます。
(1)日本選手権にて上位2位までに入り、派遣標準記録をクリアした選手
(2)万が一、1位同着が3 名以上か、または2位同着が2 名以上となり全員が派遣標準記録をクリアしていた場合、スイムオフにて2選手を決定することになる
※スイムオフとはいわゆる再試合になります
リレー種目については、上記にて、日本は6種目全て内定を決めていると伝えさせて頂きましたが、出場選手においては再選考ということになります。そして、その選考基準は下記となります。
(1)メドレーリレーについては、日本選手権での4種目100m優勝者の合計タイムがリレーの派遣標準記録をクリアし、かつ優勝者全員がリレー派遣標準記録(個人)をクリアしていた場合、各種目100m優勝者4選手が自動的に選考される
(2)フリーリレーについては、日本選手権での100m自由形及び200m自由形決勝で、以下3 つの条件を全て満たした場合、1位から4位の4選手が自動的に選考される
•4位までの選手の合計タイムがリレーの派遣標準記録をクリアしていること
•リレー派遣標準記録(個人)を最低2名以上がクリアしていること
•4名全員がFINA標準記録Bをクリアしていること
(FINA標準記録B⇒男子4×100mリレー50.70秒、男子4×200mリレー1:51.75秒、女子4×100mリレー56.34秒、女子4×200mリレー2:03.13秒)
(3)リレー種目の選考において同着が生じた場合は、スイムオフにて決定となる
選考基準において、やはり陸上競技と似ている部分もありますが、競泳のほうがより記録が重視されています。これは日本が以前から競泳の強豪国であるため、FINAの定めた参加標準記録を超えるのは当然のものとして日本水連が選考基準を定めているからといえるでしょう。
そして、次の項目では日本代表の注目選手について取り上げたいと思います。
リオ五輪競泳 日本代表の注目選手は?
競泳日本代表の注目選手ですが、2015年世界選手権において既にリオ五輪内定を決めた3選手を含め、これから内定を決めるであろう注目選手を個人的にピックアップさせて頂きました。
瀬戸 大也選手(JSS毛呂山/早稲田大学)
最初に、瀬戸大也選手(21)です。2015年世界選手権では、400m個人メドレーにおいて優勝し、大会連覇を達成。これは北島康介選手も成しえなかった偉業です。そして、短水路の200mバタフライと400m個人メドレーの日本記録も持っています。日本選手権でも200m個人メドレーを含め3種目に登場が予想され、リレーも含め何種目で内定を決められるか注目です。
星 奈津美選手(ミズノ)
次に星奈津美選手(25)です。2012年ロンドン五輪200mバタフライで銅メダルを獲得し、一躍有名になりました。しかし、2014年には持病のバセドウ病が悪化。手術を行い、日本代表への復帰もしばらくは難しいんじゃないかという報道もありました。そんな周りの声も吹き飛ばすような2015年世界選手権での優勝。完全復活を遂げた星選手はリオでも金メダルの期待がかかります。
渡部 香生子選手(JSS立石/早稲田大学)
そして、渡部香生子選手(19)です。高校1年生にして2012年ロンドン五輪に出場し、その後は女子競泳のホープとして、メディアにもどんどん取り上げられるようになりました。昨年の日本選手権では4冠を達成。そして、世界選手権において200m平泳ぎで金メダルを獲得。渡部選手においては、金メダルは間違いないのではと言われており、メダルを何個獲れるかに期待がかかっています。
萩野 公介選手(東洋大学)
続いての注目選手は、萩野公介選手(21)です。2012年ロンドン五輪で400m個人メドレーで銅メダルを獲り、2013年世界選手権では銀メダル2個獲得。2014年仁川で行われたアジア大会では、金4個・銀1個・銅2個のメダルを獲得し、日本人では3人目となる大会MVPに輝きました。日本のエースとして2015年の活躍も期待されていましたが、世界選手権前に自転車で転び骨折、大会に出場する事はできませんでした。瀬戸大也選手の良きライバルでもあり、日本選手権でのライバル争いにも注目が集まります。怪我で悔しい思いをした分、五輪に賭ける思いは人一倍と思われます。きっとリオで大活躍することでしょう。
入江 陵介選手(イトマン東進)
そして、入江陵介選手(26)です。ロンドン五輪では銀メダル2つ、銅メダル1つの活躍をしました。2013年にはヘルニアに悩まされたものの、背泳ぎにおいては圧倒的な強さを誇ります。日本選手権でのリオ内定は間違いないと思われ、入江選手も何種目で出場になるか、そしてメダル獲得に期待がかかります。
池江 璃花子選手(ルネサンス亀戸)
次の選手は、池江璃花子選手(15)です。なんと2000年生まれの中学生選手です。中学記録を次々と更新し、ついには昨年100mバタフライで日本記録を更新。そして今年100m自由形でも日本記録を更新しました。リオ五輪出場も確実と思われますが、東京五輪では間違いなく日本を引っ張るエースになっているでしょう。今後の成長も楽しみです。
北島 康介選手(日本コカ・コーラ)
そしてそして、最後の注目選手として挙げさせて頂くのは北島康介選手(33)です。
言うまでもなく誰もが知っているアテネ五輪、北京五輪の100m平泳ぎ・200m平泳ぎ金メダリストであり、もはや日本競泳界のレジェンドですが、2014年・2015年においてはあまり良い結果を残せていませんでした。しかし、最近では調子を上げてきており、リオ五輪出場を目指していると発言もありました。果たして日本選手権・リオ五輪でどんな泳ぎを見せてくれるのか、そして不死鳥のごとく復活を遂げるのか注目が集まります。
以上、日本代表注目選手について書かせて頂きましたが、日本選手権2016はとにかく要チェックです。
その前に、今週末の2月20日、21日にはコナミオープンが行われます。瀬戸選手、萩野選手、渡部選手、星選手も出場を予定しており、こちらも見逃せません。
競泳日本代表にはまだまだたくさんの注目選手がいますが、長くなってしまったので、また後日取り上げさせて頂きたいと思います。
※競泳リオ日本代表選手が決定しましたので、下記に改めて注目選手について書かせて頂きました。是非下記の記事もご覧下さい↓
それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!
リオ五輪開幕まであと169日です!