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歴代のオリンピックを当時の出来事とともに振り返る③【第23回~第31回】

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こんにちは!

前々回の記事では、第1回~第11回まで、そして、前回の記事では第12回~第22回までの夏季オリンピックについて書かせていただきましたが、

歴代のオリンピックを当時の出来事とともに振り返る①【第1回~第11回】 - スポーツサテライツニュース!

歴代のオリンピックを当時の出来事とともに振り返る②【第12回~第22回】 - スポーツサテライツニュース!

こちらの記事では、第23回のロサンゼルスオリンピックから、第31回のリオデジャネイロオリンピックまでについて、当時の出来事・世界的なトピックスとともに振り返らせていただきました。

 

 

 

歴代の夏季オリンピックについて(第23回~第31回)

第23回 1984年 ロサンゼルスオリンピック(アメリカ)

第23回のロサンゼルスオリンピックは、1984年(昭和59年)7月28日~8月12日まで行われました。

参加国・地域数140、実施競技数が21競技221種目でした。

参加国数は前回大会より大幅に増えていますが、1980年モスクワ大会でのアメリカのボイコット運動の報復として、ソ連や東ドイツなどは参加しませんでした。

前回大会まで赤字開催だったため、ロサンゼルス以外立候補するところはなかったとのことです。税金を使わないと打ち出したロサンゼルスのオリンピック委員会は、テレビ放映料やスポンサー金、入場料収入、記念グッズの売り上げで開催費用をまかない、結果として、大黒字で大会を終えることとなりました。

そして、この大会の成功が後のオリンピックの商業主義に大きく影響を与えたということです。

メダル獲得数はアメリカが2位以下に大差をつけ圧倒。日本は全体7位となる32個のメダル獲得の結果となりました。

1984年は、グリコ・森永事件や、サラエボ冬季オリンピック開催、アップルのMacintoshが初めて発売、また、ジョージ・オーウェルの小説の舞台となった年です。

 

第24回 1988年 ソウルオリンピック(韓国)

第24回のソウルオリンピックは、1988年(昭和63年)9月17日から10月2日まで行われました。

参加国・地域数159、実施競技数が23競技237種目でした。

東京オリンピックに続き、アジア2度目の夏季オリンピックとなった当大会は、アメリカとソ連の2大国が12年ぶりに相見えた大会となりました。

結果として、ソ連がメダル獲得数で1位となり、東ドイツが2位、アメリカが3位の結果となっています。

1988年は、カルガリー冬季オリンピック開催、東京ドーム完成、瀬戸大橋開通などありました。

 

第25回 1992年 バルセロナオリンピック(スペイン)

第25回のバルセロナオリンピックは1992年(平成4年)7月25日から8月9日まで行われました。

参加国・地域数169、実施競技数が25競技257種目でした。

IOCのサマランチ会長の出身地であるバルセロナでの開催は、1986年に決定され、冷戦終結後初の夏季オリンピックとなりました。

メダル獲得数は、EUN選手団がアメリカを抑え1位に。

EUN選手団とは、1991年のソ連崩壊を受けて、旧ソビエト連邦のバルト三国を除く構成12国によって臨時に編成された選手団(チーム)です。

1992年は、アルベールビル冬季オリンピック開催、PKO協力法成立、宇宙飛行士の毛利さん宇宙へ出発などありました。

また、1991年ころよりバブル崩壊が始まったと言われています。

 

 

第26回 1996年 アトランタオリンピック(アメリカ)

第26回のアトランタオリンピックは、1996年(平成8年)7月19日から8月4日まで行われました。

参加国・地域数197、実施競技は26競技271種目。近代オリンピック100周年記念大会。

1924年以降、同じ年に開催されてきた夏季オリンピックと冬季オリンピックですが、1994年冬季大会から交互開催に変わり、アトランタ五輪は、冬季大会と異なる年に開催される初めての夏季オリンピックとなりました。

メダル獲得数は、アメリカが1位、ロシアが2位。

1996年は、ペルーの日本大使公邸占拠や、O157の流行、クリントン大統領の再選などありました。前年の1995年には、阪神大震災や、地下鉄サリン事件が起こっています。

また、1996年はポケベル最盛期とも言われています。

 

第27回 2000年 シドニーオリンピック(オーストラリア)

第27回のシドニーオリンピックは、2000年(平成12年)9月15日から10月1日まで行われました。参加国・地域数199+個人参加(東ティモール)。実施競技数は28競技300種目。

20世紀最後かつ2000年代最初のオリンピックであり、南半球での開催は当大会で2度目となりました。

メダル獲得数では、アメリカが1位、ロシアが2位、中国が3位の結果になっています。

シドニー五輪の日本人の金メダリストとしては、高橋尚子さん、田村亮子さん、野村忠宏さん、井上康生さんなど。

2000年には、初の南北朝鮮首脳会談や、プーチン氏のロシア大統領初就任、有珠山と三宅島の噴火などありました。

ちなみに、この頃より携帯電話の普及が始まり、2001年には3Gケータイがスタートしています。2001年には、アメリカ同時多発テロもありました。

 

第28回 2004年 アテネオリンピック(ギリシャ)

第28回のアテネオリンピックは、2004年(平成16年)8月13日から8月29日まで行われました。参加国・地域数201、実施競技は28競技301種目。

アテネは第1回大会の開催地であり、当大会は108年ぶり2度目の開催。

メダル獲得数は、アメリカが1位、中国が2位、ロシアが3位、そして日本は5位の結果となりました。 

アテネ五輪の日本人の金メダリストとしては、野村忠宏さん、北島康介さん、吉田沙保里さん、伊調馨さん、野口みずきさん、体操男子団体日本代表など。

2004年は、新潟中越地震や、日本で新紙幣発行、鳥インフルエンザの流行などありました。また、3Gスマートフォンが登場したのも2004年です。

 

 

第29回 2008年 北京オリンピック(中国)

第29回の北京オリンピックは、2008年(平成20年)8月8日から8月24日まで行われました。参加国・地域数204、実施競技28競技302種目。

中国での開催は初であり、東京、ソウルに続き、アジアでは3回目の開催となりました。

開催国中国は、金メダル獲得数で1位、総メダル獲得数でアメリカに続き2位と、地元開催を大いに盛り上げる結果となりました。メダル獲得数3位はロシア。

北京大会の日本人金メダリストは、吉田沙保里さん、伊調馨さん、谷本歩実さん、ソフトボール日本代表など。

2008年は、リーマンショックや、オバマ氏の大統領当選、日本人4名のノーベル賞受賞などありました。また、iPhoneが日本で初めて発売された年でもあります。

 

第30回 2012年 ロンドンオリンピック(イギリス)

第30回のロンドンオリンピックは、2012年(平成24年)7月27日から8月12日まで行われました。参加国・地域数204、実施競技は26競技302種目。

ロンドンでの開催は3回目(中止を含めると4回目)であり、最も多くオリンピックが開催された都市となりました。 

メダル獲得数はアメリカが1位、中国が2位、開催国イギリスが3位、ロシアが4位。

ロンドン五輪の 日本人金メダリストは、松本薫さん、内村航平さん、村田諒太さん、吉田沙保里さん、伊調馨さんなど。

2012年は、東京スカイツリーの開業や、自民党の政権奪還などがありました。習近平氏や金正恩氏が自国のトップになった年でもあります。

前年の2011年には、東日本大震災もありました。

 

第31回 2016年 リオデジャネイロオリンピック(ブラジル)

第31回のリオデジャネイロオリンピックは、2016年(平成28年)8月5日から8月21日までのまで行われました。参加国・地域数206、実施競技数が28競技306種目でした。

ブラジルで、そして南アメリカ大陸で初のオリンピック開催となった当大会ですが、南半球での開催としても3回目であり、開催時期が南半球の冬期にあたる8月に開催されたのは初ということです。

メダル獲得数は、アメリカが1位、イギリスが2位、中国が3位。

リオ五輪の日本人金メダリストは、伊調馨さん、内村航平さん、萩野公介さん、バドミントン高橋・松友ペア、金藤理絵さん、男子体操団体日本代表など。

2016年は、熊本地震、マイナンバー制度スタート、ベルギー爆発テロ、安保法の施行などありました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

3回に渡って、歴代のオリンピックを振り返らせて頂きましたが、やはりオリンピックと世界の社会情勢や経済発展など歴史上の出来事が深く関わってきたことがわかりますね。

また、オリンピックが、厳しい戦争の時期を乗り越えて、世界中がスポーツを楽しむ習慣を根付かせたことは、まさに平和の祭典と言われる所以と感じられます。

2020年にはどんな出来事が起こるのか想像もつかないですが、第32回となる東京オリンピック2020は、未来へ平和を繋ぐ大会となることが期待されます。

 

それでは、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!