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リオ五輪、競歩 日本代表(男子・女子)の選考は?競技日程は?

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 こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック 競歩に関連して、男子・女子の日本代表の選考と競技日程などについて書かせて頂きます。

※2016/04/18、男子のリオ五輪内定者が決定しましたので一部更新させて頂きました。

 

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オリンピックにおける競歩の種目とルールについて

 

まず、オリンピックにおける競歩の種目ですが、下記の3つになります。

「女子20km競歩」「男子20km競歩」「男子50km競歩」

 

女子の50kmの種目が無いのはなぜ?と思われるかもしれませんが、競歩は「最も過酷な陸上競技」と言われ、その中でも50kmは一番過酷とされるため、オリンピックでは女子の種目は採用されておりません。

 

過酷と言われる理由は、マラソンなどの長距離競技と同じように体力を多大に消耗することに加えて、「歩く」という行動を厳格に守らなければならないところにあります。

 

「歩く」という定義は下記の2つによって判断されます。

(1)どちらかの足が地面に付いていなければならない

(2)接地した前の脚は、地面と垂直になるまで膝を伸ばさなければならない

 

競歩審判員によって、レース全域に渡って細かくチェックされ、もし上記の定義を違反したという警告が3回出された場合には失格になってしまいます。

20kmや50kmもの距離を歩く間、2つの点を厳重に注意しながら早く歩かなければいけないというのは、かなりの精神力も要求されることが想像できます。

 

過去のオリンピックでは、1位でゴールした選手がゴール後に3回目の警告を受け失格を通達されるということも何度かあったようですね。

ゴールまでもう少しというところでの選手同士での争いでは、思いもよらず違反して警告を受けてしまうことも多々あるということで、そういったところも過酷と言われる所以になっているのかもしれません。

 

そして、競歩選手のスピードはどれくらいの速さなのか?について取り上げたいと思いますが、

 

実は「男子20km競歩」の世界記録は、日本人の鈴木雄介選手(28)が昨年更新しています。陸上の世界記録を日本人が持っているというのは凄いことですよね。

 

そのタイムは1時間16分36秒というものですが、男子中学生の5000m走平均タイムが20分超と言われてますので、単純に比較はできないですが、男子中学生が長距離を走っているのより早く歩いているということになります。

走るより早く歩くというのはなんか理解ができないことですよね。それだけの速さは、競歩選手が長年の鍛錬によって身に着けた素晴らしい技術によって成されているとも考えられると思います。 

 

 

リオ五輪競歩の出場内定を決めた選手は?今後の選考基準は?

 

競歩日本代表選手の内定状況ですが、下記の選手が既にリオ五輪出場を決めています(2016/02/22時点)。

 

◆男子50km競歩◆ 谷井孝行選手(33)、森岡紘一朗選手(30)

◆男子20km競歩◆ 高橋英輝選手(23)

 

谷井選手は2015年世界陸上北京大会で3位となり内定を決めました。

森岡選手は全日本50km競歩高畠大会で優勝し、陸連の定めた派遣設定記録もクリア、リオ出場決定となっています。

そして、高橋選手は先日神戸で行われた日本選手権で優勝し、派遣設定記録もクリア、内定を決めました。

 

そして、今後の選考レースですが、下記になります。

・男子50km競歩         ⇒日本選手権50km競歩(2016年4月17日開催)

・男子20km競歩・女子20km競歩 ⇒全日本競歩能美大会(2016年3月20日開催)

 各種目ともに最後の選考レースということになっています。

 

選考基準ですが、下記のように定められています。

(1)選考レースにおいて、優勝かつ派遣設定記録をクリアした選手

(2)選考レースにおいて、3位以内かつ派遣設定記録をクリアしている選手

(3)選考レースにおいて、3位以内かつ参加標準記録をクリアしている選手

 

マラソンの記事においても取り上げさせて頂きましたが、日本陸連の選考基準においては派遣設定記録というものが重要な選考要素になっています。

競歩の場合は世界ランキング12位相当の記録に設定されているようです。

 

上記の選考基準において(1)を満たした選手は即内定、(2)の選手は(3)の選手より選考の優先度が高くなります。ちなみに標準参加記録というものは、国際陸上連盟が定めた五輪参加資格となる記録です。

 

競歩のリオ五輪出場枠は各種目最大3名までと決まっておりますので、3名埋まるまで上記の優先順位に従って選考するということになりますが、しかし、競歩の場合は理事会が失格のリスクなども考慮し入賞も狙えないと判断した選手がいた場合は、無理に3名出場させるのではなく1名ないし2名だけ出場させるという事も有り得るようです。

 

選考基準が厳しいように感じるかもしれないですが、「選考レースで優勝かつ派遣設定記録をクリアした選手は即内定」という基準は、女子マラソンの選考において今問題とされている部分であり、競歩の選考基準が女子マラソンでも適用されていれば福士加代子選手も内定となって問題が波及することも無かったといえます。

競歩とマラソンの選考基準がなぜ違うのかはわかりませんが、マラソンでも今後競歩のように即内定の基準を広げることが求められますね。

 

リオ五輪競歩内定者<2016/04/18更新>

 

4月18日、日本陸連の発表により、男子20kmの藤沢勇選手(28歳、ALSOK)と男子50kmの荒井広宙選手(27歳、自衛隊)のリオ内定があらたに決まりました。

そのため、男子は下記の6名でリオ五輪へ臨むこととなります。

◆男子50km競歩◆ 谷井孝行選手(33)、森岡紘一朗選手(30)、荒井広宙選手(27)

◆男子20km競歩◆ 高橋英輝選手(23)、松永大介選手(21)、藤沢勇選手(28)

 

※女子20kmの代表は、選考大会で陸連が定めた派遣設定記録を突破した選手がいなかったため、現時点でリオ内定が決まった選手はいませんが、6月下旬に再度選考されるということです。

 

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リオオリンピック競歩 本大会の競技日程は?

 

リオ五輪競歩 本大会の競技日程は、下記になります。

※全て現地時間です。

 

男子20km競歩:8月12日(金)の午前

男子50km競歩:8月19日(金)の午前

女子20km競歩:8月19日(金)の午前

 

 

まだ競歩日本代表選手の選考は途中段階ですが、男子50kmの谷井孝行選手は世界陸上で銅メダルを獲得しており、リオでのメダル獲得も十分に可能性があると考えられます。

 

そして、男子20km世界記録保持者の鈴木雄介選手ですが、残念ながら故障によりリオオリンピックは欠場濃厚とのことです。

先日内定が決まった高橋英輝選手は、所属の富士通で鈴木選手の後輩に当たるということで、鈴木選手の悔しさを晴らすような活躍に期待したいですね。

 

女子の代表も3月の能美大会後に一気に決定となるでしょう。

今後の競歩日本代表の選考も見逃せません。

競歩につきましても、また情報が入りましたら、お伝えさせて頂きます。

 

それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!

 

 

リオ五輪開幕まであと165日です!

 

 

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