リオデジャネイロ五輪開催危機か?問題も山積み?
2016年、今年は4年に一度のオリンピック開催の年ですね!
開催地はブラジルのリオデジャネイロということで、個人的にもリオのカーニバルのイメージもあり、とても華やかな大会になるだろうと期待していますが・・・
あえてネガティブな話題から取り上げたいと思います。
果たしてリオ五輪は無事開催されるのかというテーマです。
準備不足はいつから言われていたか
リオ五輪の準備不足については、2013年ごろから既に一部メディアで報道されはじめ、2014年にはIOC副会長がリオデジャネイロの準備状況が過去最悪だと発言したとの報道もありました。
スタジアムなど会場建設工事の遅れ、水上競技会場の水質汚染、インフラ整備、スポンサー不足、宿泊施設不足、そしてそもそも諸々の資金不足など、懸念事項は多々挙げられていました。
噂レベルでは、IOCが危機感を覚え、間に合わなかった場合に備えてロンドンでの代理開催も検討を進めたという話もあったとか・・・
現在日本でも、国立競技場の問題を含め東京オリンピックの開催まで準備が間に合うのかという話題が繰り返し報道されていますが、やはり世界的に見ても楽観的でマイペースなイメージのある南米の人達が準備するとなると、果たしてオリンピックの準備が間に合うのかという不安は、リオ五輪開催が決定した時点で多くの人が抱いていた事かもしれないですね。
リオデジャネイロが開催地に決定した経緯を振り返る
リオデジャネイロでの開催が決定した理由については、南米初のオリンピック開催という大義名分や、ブラジルの近年の経済成長、近代的建物の増加、ルラ大統領やペレ氏などの積極的な招致活動などが挙げられています。
ちなみに2016年オリンピック開催地の最終選考にも東京が残っていて、一次選考では東京は多くの項目でトップの評価を得ていましたが、最終選考でリオに負けてしまった経緯があります。当時は石原慎太郎元都知事の提唱のもと招致活動が行われました。
一次選考の項目には、治安や宿泊施設、財政、交通など様々な項目がありますが、運営能力や納期遵守率、計画性といったものがもし選考項目にプラスされていたら、もしかすると2016年五輪の開催地にはリオではなく東京が選ばれていたかもしれません。
現在の準備状況は?
世界的な開催不安の声を受けてか、さすがに危機感を感じたのか、2015年に入ると会場建設工事などは急ピッチで進められたようです。2015年10月にはリオデジャネイロ市長が「ブラジルの財政は圧迫されているが、五輪準備への影響は心配ない。リオは健全だ」とリオ五輪開催準備に問題がないことをアピール。
実際、現時点で競技会場の工事や整備に関しては、遅れを取り戻しているようで、多くのところで完成のめどが立っていると伝えられています。オリンピックパークの整備の進捗率は95%まできているという報道もあります。
しかし、セーリングの会場であるグアナバラ湾の水質汚染や、インフラ整備の遅れなどまだまだ問題も山積みな中、一番の問題はブラジル自体の財政状況による運営資金難だということです。
W杯後のブラジル
数年前まで著しい経済成長を遂げていたブラジル。W杯もひとまず成功し、素人考えではさぞかしW杯による収益で潤った部分も大きいだろうと想像していましたが、実際はW杯による経済効果はマイナスだったと指摘する専門家も多く、近年は大幅な輸出量減少などにより経済状況も低迷。ブラジルは今様々な問題によりギリギリの状態のようです。
とはいえ、W杯の時にも準備遅れが指摘されたり、国民の反対のストライキもある中、なんとか準備を間に合わせW杯成功に繋げたという前例もあるブラジルですので、オリンピックの開催が中止になるということはまず無いでしょう。
2月にはリオのカーニバルが行われますし、その経済効果も期待されているようです。
そして、今もブラジル中の人達が必死に会場整備や問題改善に取り組んでいるでしょうし、開幕まではまだ半年以上の時間があるので、きっと準備は間に合うと思われます。
スポーツの語源はラテン語の『デポルターレ』であり「不安を取り除く」「憂いを持ち去る」という意味も持っています。
選手やお客さんの不安が取り除かれ、安心してプレイ・観戦できるオリンピックが開催されることを楽しみに待ちたいですね。
それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!
2016リオ五輪開幕日まではあと201日です!