【東京オリンピック】なぜ真夏開催?7月・8月に行う理由はテレビ放送権?
こちらの記事では、東京オリンピック2020の疑問点「なぜ真夏の開催なのか?」「7月・8月に行う理由はテレビ放送権?」についてお調べしてみました。
歴代のオリンピックの開催期間について
毎日暑い日が続きますね、、
東京五輪2020まであと1年と迫った2019年8月現在ですが、日本列島は連日の猛暑で、熱中症対策を呼び掛ける声は至るところで見受けられます。
そして、日本に限らず、ヨーロッパでは6月以降各地で猛暑が続いており、複数の国々で40℃超えを記録。フランス・パリでは今年7月に最高気温42.6℃を記録しており、なんと72年ぶりに最高気温が更新されたということです。
地球温暖化の進行が本当に心配されますが、、
こちらの記事では、なぜ真夏の猛暑の時期に東京五輪が開催されるのかについて、掲載させて頂きたいと思います。
まずは、1964年東京五輪以降の歴代夏季オリンピックの開催時期は、どのようなものだったかを調べてみました。
大会名 | 開催期間 |
---|---|
1964年 東京オリンピック |
10月10日~10月24日まで |
1968年 メキシコシティーオリンピック |
10月12日から10月27日まで |
1972年 ミュンヘンオリンピック |
8月26日から9月11日まで |
1976年 モントリオールオリンピック |
7月17日から8月1日まで |
1980年 モスクワオリンピック |
7月19日~8月3日まで |
1984年 ロサンゼルスオリンピック |
7月28日~8月12日まで |
1988年 ソウルオリンピック |
9月17日から10月2日まで |
1992年 バルセロナオリンピック |
7月25日から8月9日まで |
1996年 アトランタオリンピック |
7月19日から8月4日まで |
2000年 シドニーオリンピック |
9月15日から10月1日まで |
2004年 アテネオリンピック |
8月13日から8月29日まで |
2008年 北京オリンピック |
8月8日から8月24日まで |
2012年 ロンドンオリンピック |
7月27日から8月12日まで |
2016年 リオデジャネイロオリンピック |
8月5日から8月21日まで |
1964年東京五輪は、10月の秋開催であり、ご存知のとおり、開幕日であった10月10日はその後「体育の日」となりました。
1968年メキシコシティー五輪も10月開催でしたが、その後の大会は、1988年ソウル五輪と2000年シドニー五輪以外、すべて7月・8月の開催となっています。
東京オリンピックが7月・8月に開催される理由について
そして、東京五輪2020が真夏に開催される理由、オリンピックが7月・8月の時期に開催されてきた理由ですが、オリンピックの商業化によるところが大きいようです。
オリンピックの開催期間は、最終的には開催国が決定するものの、大まかな枠組みはあくまでIOCの要望によるところであり、
2020年夏季オリンピックにおいては、当初から開催地の立候補条件として、IOCが開催期間を7月15日から8月31日の間にするように求めていたということです。
では、なぜ7月・8月なのかというと、この時期は世界的なスポーツイベントが少なく、オリンピックを開催した場合に、欧米にて一番テレビ放送の視聴率を獲得できる時期だからと言われています。
7月・8月という時期は、例えばヨーロッパでは、サッカーの主要リーグのオフシーズンであり、アメリカにおいても、NBAやNFLのオフシーズン、そして、MLBもポストシーズン前の時期に当たります。
もし、これらの人気スポーツが盛り上がっている期間に開催した場合には、競合してオリンピックの視聴率が悪くなってしまうという懸念があるようですね。
また、お調べしたところによりますと、各国の大手テレビ局はオリンピックの放送権を前倒しで獲得しており、例として、アメリカのNBCユニバーサルは2022年冬季大会から2032年夏季大会までの6回の五輪のアメリカ向け放送権をIOCから既に購入済みであるという報道もあります。
そのため、テレビ放送権の販売元であるIOCとしても、テレビ放送権の価値を下げないために欧米の大手テレビ局の意向を汲み取り、先々に渡っても夏季五輪の開催時期を7月・8月に決定しているということです。
そして、IOCが獲得したテレビ放送権料については、各国・オリンピック委員会や各競技の国際連盟などに還元している部分もあるため、IOCの決定に対して、開催国のみならず各国やスポーツ団体もなかなか反対ができない状況であるということも事実のようです。
未来のオリンピックも真夏(7月・8月)の開催になる?
以前の記事において、2024年パリオリンピック、2028年ロサンゼルスオリンピックについて書かせて頂きましたが、
「2024年パリオリンピックの開催期間」は2024年7月26日から8月11日まで、
「2028年ロサンゼルスオリンピックの開催期間」は2028年7月21日から8月6日まで、
といずれも既に7月・8月の期間に開催されることが決定しています。
冒頭でも触れさせて頂きましたが、パリは特に温暖化の進行が深刻化しており、東京五輪以上に、猛暑への対策が迫られることになりそうです。
まとめ
以上、オリンピックが7月・8月に開催される理由について書かせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。
アスリートファーストになっていないのではという意見が多いのも最もですが、実情としては、IOCとしては、各競技の国際連盟にも大きく貢献する結果となっており、なかなか開催期間をずらすということは難しい問題のようです。
先に紹介させて頂いた記事において、オリンピックは現状お金のある大都市しか引受先がいないという問題も少し取り上げさせて頂いたのですが、
未来のオリンピックでは、商業面を優先して7月・8月の開催を取るのか、はたまた選手の体調を考慮した涼しい時期に開催して商業面は二の次にするのか、IOCはいつか大きな決断を迫られることになるでしょう。
東京五輪においては、サッカーを夕方からの開催にしたり、マラソンを早朝開催にしコースに特殊塗装を塗るなど、様々な暑さ対策が施されているようですが、
やはり観戦されるかたも十分な暑さ対策、熱中症対策をして観戦に臨む必要がありそうですね。
今後もこちらのブログでは、東京オリンピックや過去のオリンピックについて情報が入りましたら掲載させて頂きます。
それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!