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女子マラソン、リオ五輪日本代表に相応しいのは誰か?候補選手の持ちタイムで考察してみる

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こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック 女子マラソンに関連して、日本代表候補選手の持ちタイムを比較し、誰がリオ五輪日本代表にふさわしいかを再度考察してみたいと思います。

 

 

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現在のリオ五輪日本代表の選考状況は?

 現在の選考状況を振り返る

 

以前の記事では、リオ五輪日本代表の選考方法と、選考レース、そして候補選手について取り上げさせて頂きましたが、

rio-olympic.hatenablog.com

 

こちらの記事でも、まず、現在の代表選考状況を改めて簡単に振り返らせて頂きたいと思います。

 

 

最初に、リオ五輪女子マラソン競技に出場できる日本代表選手の人数ですが、3名のみとなっています。

 

そして、出場を既に決めている選手は、伊藤舞選手(31)ただ一人です。2015年世界陸上北京大会にて7位入賞となり、リオ五輪出場内定となりました。

 

残り2枠については、まだ内定が出ていない状況ですが、ほぼ当確であろうと言われているのが、福士加代子選手(33)です。

代表選考レースである大阪国際女子マラソンにて、日本陸連が設定する派遣設定記録(2時間22分30秒)をクリアして、2時間22分17秒で堂々の優勝となり、リオ五輪ほぼ当確という状況にいます。

 

そして、残る代表選考レースですが、名古屋ウィメンズマラソン(2016年3月13日開催)のみとなっており、名古屋ウィメンズを終えた時点で、3つの選考レース(さいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズ)の上位選手の中から2名を選出するとされています。

 

 

物議を醸している福士選手の名古屋ウィメンズ出走

 

過去記事においても、取り上げさせて頂きましたが、福士選手は大阪国際女子マラソンにおいて、内容的にもそして記録としても十分代表に選ばれるべき結果を残して優勝しており、本人も、大阪国際を観た人達も、誰もが福士選手はリオ五輪出場決定だろうと口にしました

 

しかし、日本陸連は結局すぐ内定を出す事はしませんでした

 

そして、その結果を受けて、福士選手側が陸連に対して抗議の意味も含めて、3月の名古屋ウィメンズにも出走すると発表したのです。

 

ご存知の通り、マラソンはとてもハードな競技であるため、1年間に出走できるのは通常2、3レースと言われています。そして、レースとレースの間にはもちろん休養する期間が必要です。1月31日開催の大阪国際女子に出場した福士選手が、わずか42日後の3月13日開催の名古屋ウィメンズに出場するということは、通常有り得ない過密スケジュールです。あの増田明美さんもこれは自殺行為だと異を唱えているようです。

 

各報道を見ると、世論としても、日本陸連はなぜすぐ内定を出さないのかという声が多くなっていますが、日本陸連の言い分としては「元々、世界陸上での内定を除いては、3つの選考レース全て終わってから代表選手の選考をすると要綱に書いてある」という理由で、すぐ内定を出さなかったとのことです。

 

選考要綱に書いてあるのであればしょうがないかもとも思ってしまいますが、それでも選考基準がおかしいという意見が減らない理由は、やはり伊藤舞選手の内定が即決定となったところが大きいでしょう。

 

伊藤舞選手は2015世界陸上で7位入賞を果たし内定を決めましたが、世界陸上の方が大きな舞台とはいえ、7位入賞でタイムも2時間29分48秒の内容であった伊藤選手が即内定で、独走優勝で2時間22分17秒という好タイムも出した福士選手が内定保留となれば、納得がいかないという声が多くなるのは当然だと思います。

 

しかも、伊藤選手の近況としては、1月31日開催の大阪ハーフマラソンでは優勝しましたが、2月14日開催の全日本実業団山口ハーフマラソンではあえなく10位の結果に終わっています。リオ五輪までまだ5カ月以上ありますが、現状のままでは伊藤選手よりも福士選手の方がメダルが獲れる可能性は高いと断言できるのではないでしょうか。

 

過去にもいろいろと問題が起こってきた五輪マラソン代表選考ですが、世界陸上でのメダル獲得で即内定という過去の基準から、入賞で即内定というところに基準を下げてしまった事も、今回の騒動を起こす大きな引き金となったと考えられます。

 

いずれにしても、日本陸連によると、選考基準を今更変える事は有り得ないということですので、果たして、最後に誰がリオへの切符を掴むことになるのか、

 

ラストの選考レースとなる名古屋ウィメンズマラソンは要注目です。

 

名古屋ウィメンズに出走すると予想される選手ですが、福士選手以外では、野口みずき選手(37)、木崎良子選手(30)、田中智美選手(28)、吉田香織選手(34)、岩出玲亜選手(21)など挙げられていますが、近日中に招待選手が発表されるようです。

残念ながら、前田彩里選手(24)は欠場となってしまいましたが、上記メンバーで果たしてどのような熱戦が繰り広げられるのか注目したいですね。

 

そして、次の項目では、日本代表候補選手の持ちタイムを比較して、名古屋ウィメンズを前に代表選手に相応しい選手を勝手ながら考察したいと思います。

 

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日本代表候補メンバーの持ちタイムは?

 

リオ五輪日本代表候補選手の持ちタイムを、下記にて比較してみました

内定を決めている伊藤舞選手についても調べました。

 

3000m、5000m、10000m、ハーフマラソン、フルマラソンの自己ベストを比較しています。各種目で一番良いタイムを出している選手は赤、二番目に良い選手は青、三番目に良い選手は緑で色分けしています。

選手名3000m5000m10000mハーフマラソンフルマラソン
伊藤舞選手 9分17秒06 15分44秒97 32分07秒41 1時間09分57秒 2時間24分42秒
福士加代子選手 8分44秒40 14分53秒22 30分51秒81 1時間07分26秒 2時間22分17秒
野口みずき選手 9分34秒47 15分30秒04 31分21秒03 1時間07分43秒 2時間19分12秒
木崎良子選手 9分18秒60 15分22秒87 31分38秒71 1時間10分16秒 2時間23分34秒
田中智美選手 9分25秒30 15分41秒59 32分27秒70 1時間09分24秒 2時間26分05秒
吉田香織選手 出走記録なし 出走記録なし 出走記録なし 1時間10分18秒 2時間28分43秒
渋井陽子選手 9分11秒37 15分18秒92 30分48秒89 1時間09分31秒 2時間19分41秒
岩出玲亜選手 9分13秒30 15分46秒37 33分46秒12 1時間09分45秒 2時間27分21秒

 

レース環境や天候、また各選手の距離の適正、記録を出した時期がバラバラなど、単純に比較できるものではありませんが、やはり長距離種目においてもタイムは重要であり、日本陸連も派遣設定記録を重要視していることから、選考の参考になるものだと思い、比較をさせて頂きました。

 

上記を見ると、福士加代子選手がどの種目でも持ちタイムが上位にあることがわかります2013年世界陸上マラソンで銅メダルも獲得しており、そして何といってもフルマラソンの自己ベストを出したのは1月の大阪国際女子です。この比較からも一番メダルの可能性を感じられるのではないでしょうか。

そして、渋井陽子選手(36)も、上記を見ると持ちタイムの凄さを感じますが、今のところ名古屋ウィメンズへの出走予定はありません。もし出場となれば、きっと上位争いを繰り広げると思われます。

持ちタイムの考察と過去の実績から考えると、やはりアテネ五輪金メダリストの野口みずき選手も注目せずにはいられません。最近は調子を落としているようですが、野口選手の場合はいきなり優勝をする可能性も考えられると思います。

またロンドン五輪出場の木崎良子選手もフルマラソンの持ちタイムでは上記の選手で4番手であり、2014年仁川アジア大会では銀メダルと実績もあります。2015年は怪我に悩まされましたが、復活する可能性も十分期待できます。

 

伊藤舞選手は、やはり持ちタイムの面でも世界と戦えるとは正直言えないと考察されます。もちろんこれから調子を上げてくる可能性もありますが、個人的にはやはり福士選手に期待してしまいます。

 

伊藤選手の内定が取消しになることは絶対無いと思われますが、持ちタイムや実績の面からも、多くの人が感じているようにやはり日本陸連の選考基準に疑問を持たざるを得ないでしょう。

今回の代表選考が果たしてどういった結果になるかによって、東京五輪の選考基準にも影響されることは必至です。東京五輪の時には、全ての人が納得するような基準へと変わっていることに期待したいですね。

 

いずれにせよ、3月13日の名古屋ウィメンズマラソンは見逃せません。

いろいろな面で要チェックですね。

 

名古屋ウィメンズ、そして女子マラソンにつきましても、また何か情報が入りましたらお伝えさせて頂きます。

 

それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!

 

リオ五輪開幕まであと168日です!

 

 

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