リオオリンピック、女子レスリング日本代表の金メダル候補まとめ
こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック 女子レスリングに関連して、日本代表の注目選手・金メダル候補について書かせて頂きたいと思います。
※2016/08/17、下記のリンクを追加させて頂きました。
※リオ五輪女子レスリング 日本代表の試合結果については下記の記事にまとめさせて頂きますので、こちらも是非ご覧下さい↓
女子レスリング日本代表の注目選手・金メダル候補について
前回の記事では、リオ五輪 レスリングの種目と競技日程などについて書かせて頂きましたが、
こちらの記事では、女子レスリング日本代表の注目選手・金メダル候補について書かせて頂きたいと思います。
下記に順番に挙げさせて頂きます。
吉田 沙保里選手<女子53kg級>
まず、一人目は吉田沙保里選手(33歳、フリー)です。
今やレスリングといえば吉田沙保里選手というほどに、レスリング界で一番の有名人となった吉田選手。ALSOKのCMや、バラエティ出演、歌手デビューなどレスリング以外でも幅広く活躍を見せていますね。
最近は本業のレスリング以外で話題になることも多く、レスリング女王としての一面が影に隠れることもありますが、吉田選手が過去に達成してきた記録はまさに「霊長類最強女子」と言われるに値するものです。
オリンピック3連覇、世界選手権13連覇、個人戦203連勝などなど、数々の記録を持ち、世界大会の連勝記録は伝説のレスリング選手アレクサンドル・カレリンを超え、その偉業で国民栄誉賞も受賞しています。
2001年の全日本女子選手権56kg級準決勝で山本聖子選手に負けてから現在まで、団体戦では2度負けているものの、個人戦は203連勝。現在も個人戦の連勝記録は継続中です。
既に伝説の域に達している吉田選手ですが、リオ五輪での金メダルはもちろん、既に東京五輪の金メダルまで見据えているようです。
女子アスリートとして史上初の五輪4連覇を成し遂げるのはきっと吉田選手となるでしょう。
伊調 馨選手<女子58kg級>
二人目は、伊調馨選手(31歳、ALSOK)です。
伊調馨選手といえば、姉の伊調千春選手とともに伊調姉妹として有名ですが、やはりなんといっても吉田沙保里選手と同じく、オリンピック3連覇を果たしたレスリング女王として日本のみならず世界でも広くその名を知らしめています。
一方で、どうしてもより知名度の高い吉田選手の影に隠れてしまいがちなところもありますが、伊調馨選手もこれまで数々の偉業を成し遂げています。
オリンピック3連覇、世界選手権10勝、そして189連勝など、その記録は吉田選手にも全く引けをとりません。
連勝記録においては、不戦敗を除くと、2003年3月のサラ・マクマン戦での敗戦以降12年10カ月のあいだ一度も負けていませんでした。これは吉田選手以上に凄いともいえる記録です。
今年もその記録を伸ばしていくことを誰もが期待していましたが、今年1月ロシアで行われたヤリギン国際大会の決勝でモンゴルのプレブドルジ選手に敗戦。連勝記録はついにストップしてしまいました。
久しぶり過ぎる敗戦に伊調選手自身もショックを隠し切れなかったようですが、現在は完全に立ち直っているようです。
悔しい敗戦をバネに変えて復活する伊調選手に期待したいですね。
きっと吉田選手とともに、女子史上初の五輪4連覇を成し遂げてくれるのではないでしょうか。
登坂 絵莉選手<女子48kg級>
三人目は、登坂絵莉選手(22歳、東新住建)です。
元レスリング選手の父の影響で9歳からレスリングを始めた登坂選手は、中学で全国大会優勝、高校では全国大会2連覇と、幼い頃からまさにレスリングのエリートといった道を順調に歩んできました。
そして、高校3年生の時には全日本選手権で準優勝し、一気にその知名度を上げます。その時の決勝の相手はロンドン五輪金メダルの小原日登美選手でした。
その後、レスリングの名門として知られる至学館大学に入学すると、1年生で2012世界選手権へ出場。見事決勝まで勝ち上がります。決勝ではベラルーシのカラジンスカヤと対戦し、なんと誤審によって悔しい敗戦となりますが、ここで一気に世界ランクを急上昇させる事になりました。
登坂選手にとって、誤審による敗戦はとても悔しいものでしたが、同時に成長ももたらした敗戦となったようです。
2013年は国内大会、国際大会合わせて4度優勝、その中には2013世界選手権も含まれ見事20歳にして世界女王となりました。
そして、女王となった登坂選手の快進撃は止まらず、2014、2015と数々の大会で優勝。世界選手権3連覇も果たします。
気づけば、誤審の敗戦以降負けていなかった登坂選手は、連勝記録を59まで伸ばします。
まさに最強の女子大生となっていた登坂選手の今年の連勝記録更新も期待されていましたが、2016年2月のアジア選手権で、準決勝で中国の孫亜楠選手にまさかの敗戦を喫してしまいました。
3年半ぶりの敗戦をしてしまった登坂選手ですが、きっとまた以前のように敗戦を成長へのきっかけへと変えてくれることと期待されます。
その可愛らしいルックスで人気も急上昇の登坂選手。リオ五輪が終わった後には、人気と知名度を国民的なものにしているかもしれません。
川井梨紗子 <女子63kg級>
4人目は川井梨紗子選手(21歳、至学館大学)です。
川井選手は、両親が元レスリング選手、二人の妹もレスリング選手というまさにレスリング一家で育ちました。
小学校から全国大会2位などその才能を発揮。中学の全国大会、高校の全国大会どちらも優勝を果たしています。そして、高校3年生の時にはなんと全日本選抜で優勝。若干17歳で世界選手権にも出場しました。
その後、登坂選手と同じ至学館大学へと入学すると、ジュニアクイーンズカップや世界ジュニアで圧勝での優勝を果たし、同世代では敵無しの強さを見せます。
世界一へと順調に近づく川井選手でしたが、その頃ベストの階級であった58kg級には伊調馨選手が君臨。川井選手は度々伊調選手に敗戦を喫し、ここで初めて大きな壁にぶつかることになりました。
周囲の勧めもあったということで、2階級上げて63kg級でリオを目指すことを決意。
2015年世界選手権へ63kg級で出場すると、見事準優勝を果たしリオ出場枠を獲得します。
その後は全日本選手権で優勝。今年2月のアジア選手権でも見事優勝を果たしています。現在世界ランキングは2位ですが、着実な成長と適応力を見せる川井選手は、きっとリオ本番まで更なる成長を遂げることでしょう。
登坂選手とともに、若手期待のエースとしてリオで金メダルとともにその名を轟かせることが期待されます。
女子69kg級の土性沙羅選手(21歳、至学館大学)、女子75kg級の渡利璃穏選手(24歳、アイシンAW)ももちろんメダル有力候補ですが、また次回取り上げさせて頂きたいと思います。
見事6階級全てで出場枠を獲得した全日本女子チーム。
階級が増えた今回のリオ五輪女子レスリングは、金メダルとメダルへの可能性と期待もこれまでより各段と高まっています。
きっと本番では、今まで以上に日本人選手の活躍がたくさん報じられることになるのではないでしょうか。
いまからとても楽しみですね。
それでは、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!
リオ五輪開幕まであと127日です!