リオ五輪、ボクシングの日本代表の出場は?選考方法は?
こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック ボクシングに関連して、日本代表の出場について、またその選考方法やアジア・オセアニア地区五輪予選などについてなど書かせて頂きたいと思います。
※2016/07/22、下記のリンクを追加させて頂きました。
※リオ五輪ボクシングの日本代表・日程・テレビ放送については、改めて下記の記事にまとめさせて頂きましたので、こちらも是非ご覧下さい↓
オリンピックにおけるボクシングの階級(種目)について
オリンピックにおけるボクシングは、男子に限って言えば歴史は古く、1904年セントルイスオリンピックから採用、現在までずっと競技種目として開催されてきました。
そして、女子においては逆に歴史が浅く、前回大会の2012年ロンドンオリンピックからの採用、実施となっています。
そして、リオオリンピックのボクシング競技の種目ですが、下記の13種目が行われることになります。
<男子>
「ライトフライ級(49kg)」「フライ級(52kg)」「バンタム級(56kg)」「ライト級(60kg)」 「ライトウェルター級(64kg)」「ウェルター級(69kg)」「ミドル級(75kg)」「ライトヘビー級(81kg)」「ヘビー級(91kg) 」「スーパーヘビー級(91kg超)」
<女子>
「フライ級(51kg)」「ライト級(60kg)」「ミドル級(75kg)」
まず、女子においては、まだまだ男子のようにはいかず、階級が3つに制限されています。
そして、男子においても、現在プロの階級は17種類、アマチュアの階級は13種類と定められているものの、オリンピックでは10種類に制限されています。
現在の日本におけるボクシングと、リオ五輪内定選手について
ボクシングといえば、プロボクシングの世界戦を思い浮かべる人が多いと思われますが、それもそのはずで、最近は一時期に比べると頻繁に世界戦をテレビ放送するようになりました。
現在日本人の現役世界チャンピオンは8人。
10度防衛のWBC世界バンタム級王者の山中慎介選手(帝拳)や、11度防衛のWBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志選手(ワタナベ)。
また、世界最速での3階級制覇を果たしたWBA世界フライ級王者の井岡一翔選手(井岡)や、最速の2階級制覇を果たしたWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥選手(大橋)などなど、各階級の世界チャンプが揃っている今の日本ボクシング界は全盛期を迎えているとも言われています。
そして、オリンピックのボクシングに目を向けると、ロンドン五輪ミドル級金メダルの村田諒太選手(帝拳)や、ロンドン五輪バンダム級銅メダルの清水聡選手(ミキハウス)の活躍も記憶に新しいのではないでしょうか。
そういったプロ、アマチュア双方での日本人選手の活躍から、リオ五輪での日本人選手のメダルも期待がかかりますが、
実はまだリオ五輪出場内定となった日本人選手は一人もいません。
この理由としては、 国際ボクシング連盟(AIBA)が、有望なアマチュア選手のプロ流出を防ぐため、ロンドン五輪後にAPBという独自のプロ団体を設立したことが大きいようです。
リオ五輪からはプロ選手も参加可能とされたボクシング競技ですが、WBAやWBC、WBO、IBFといった有名団体の選手は参加できないと定められ、実質上APBに所属しているプロ選手が多数参加できるような仕組みになっています。
具体的なお話はここでは控えさせて頂きますが、日本人のアマチュア選手にとっては、ロンドン五輪に比べ、今回のオリンピック出場条件がより厳しいものとなっているということはまず間違いありません。
果たして日本人選手のリオ五輪出場はあるのか。
ということで、次の項目では今後のリオ五輪日本代表の選考方法について、書かせて頂きたいと思います。
リオ五輪 ボクシング日本代表の選考方法は?
まず、リオ五輪に出場できる選手は、各階級で1つの国につき1名のみとなります。
そして、今後の日本代表の選考方法ですが、男女ともに今後開催される選考大会にて上位に入ることという明快なものになっています。
ただ、男子と女子では選考大会の数が違っており、男子は残り3つ、女子は残り2つです。
最初に、男子の選考大会と選考基準は下記になります。
1.アジア・オセアニア地区五輪予選(3月23日~4月3日)で3位以内の選手
2.APB-WSBオリンピック予選大会(5月13日~5月22日)で3位以内の選手
(ヘビー級以上は1位のみ)
3.世界最終予選(6月7日~6月19日)で5位以内の選手(ライトフライ級は2位以内、ヘビー級以上は1位)
※階級によっては上記3条件以外に三者委員会招待枠もあるようです
次に、女子の選考大会と選考基準は下記になります。
1.アジア・オセアニア地区五輪予選(3月23日~4月3日)で2位以内の選手
2.世界最終予選(6月7日~6月19日)で4位以内の選手
※3つの階級で三者委員会招待枠も1枠ずつあります
そして、まさに今、リオ出場選手の選考大会となる「アジア・オセアニア地区五輪予選」が中国で開催されており、日本人選手も多数参加しています。
アジア・オセアニア地区五輪予選 について
3月23日~4月3日まで、中国・乾安にて開催されている「アジア・オセアニア地区五輪予選」 。
日本からは男女合わせて9名の選手が参加しています。
下記が参加メンバーになります。
階級 | 名前 | 年齢 | 所属 |
---|---|---|---|
男子ライトフライ級 | 柏崎 刀翔 | 25 | 自衛隊体育学校 |
男子フライ級 | 田中 亮明 | 22 | 駒沢大学 |
男子バンタム級 | 森坂 嵐 | 19 | 東京農業大学 |
男子ライト級 | 成松 大介 | 26 | 自衛隊体育学校 |
男子ライトウェルター級 | 沖島 輝 | 20 | 駒沢大学 |
男子ウェルター級 | 佐藤 龍士 | 27 | 自衛隊体育学校 |
男子ミドル級 | 高橋 諒 | 24 | 拓殖大学 |
女子フライ級 | 和田 まどか | 21 | 芦屋大学 |
女子ライト級 | 釘宮 智子 | 24 | 奈良県連盟 |
※敬称略
注目の選手としては、男子フライ級の田中亮明選手を挙げたいと思います。
昨年12月のリオ五輪テスト大会を優勝。日本人としてなんと40年ぶりの快挙を果たしました。弟はWBO世界ミニマム級王者の田中恒成選手(畑中)ということで、弟の恒成選手につづく活躍が期待されます。
他にも有力選手が揃った今回の日本選手団ですが、大会はまさに今開催しているということで、中国からたくさんの良いニュースが届くことを期待したいですね。
そして、どうやらロンドン五輪バンダム級銅メダルの清水聡選手が、日本人初のAPBプロ選手となる事が決まったということです。清水選手はAPBプロ選手として、リオ五輪出場を目指すということで、こちらも今後オリンピックのボクシングを語るうえで、注目の話題となりそうです。
いろいろとこれからも注目ポイントが増えそうなオリンピックのボクシングですが、またボクシングにつきましても、新しい情報が入りましたらお知らせさせて頂きます。
それでは、最後までお読み頂きましてありがとうございました!
リオ五輪開幕まであと132日です!