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名古屋ウィメンズマラソン2016に出場するリオ五輪代表候補選手まとめ

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 こちらの記事では、2016リオデジャネイロオリンピック 女子マラソンに関連して、最後の選考レースである名古屋ウィメンズマラソン2016へ出場する代表候補選手について書かせて頂きます。

 

 

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名古屋ウィメンズマラソン2016へ出場する有力選手は?

 

今週末の3月13日(日)に開催される「名古屋ウィメンズマラソン2016」

 

リオ五輪 女子マラソン選考レースの最後のレースとして、開催前からとても注目を集めていますね。

 

女子マラソンの選考については、以前から書かせて頂いておりますが、

rio-olympic.hatenablog.com

rio-olympic.hatenablog.com

 

今週末のレースをもって、いろいろと問題を報じられた女子マラソンの代表選考もようやく最終局面を迎えることになります。

 

名古屋ウィメンズに関しても以前から取り上げさせて頂きましたが、当初強行出場を予定していた福士加代子選手(33)は欠場を決め、そして、吉田香織選手(34)も一般参加で出場を予定していましたが、故障の影響からやむなく欠場すると先日発表しました。

 

福士選手はリオ内定濃厚な状況での欠場ですが、吉田選手はリオ五輪出場のまさに当落線上におり、本人としては出場して結果を残したかったところかもしれません。

 

吉田選手は、さいたま国際マラソンで日本人最上位の2位(2時間28分43秒)となっており、自身のリオ出場可否を決定することになる名古屋ウィメンズを外から見守ることになります。

 

そして、そんな吉田選手とリオ出場の最後の1枠を争うことになる、名古屋ウィメンズに出場予定の有力選手について、順番に取り上げさせて頂きたいと思います。

 

 

 野口 みずき選手(シスメックス)
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出典元:野口 みずき - シスメックス女子陸上競技部--Sysmex Women's Track & Field Team

まず、一人目の選手は、野口みずき選手(37)です。

言わずと知れた2004年アテネオリンピック金メダリストであり、女子マラソンの日本記録保持者でもあります。そのタイムは、2時間19分12秒というとてつもないタイムになっています。

しかし、現在37歳のベテランは怪我に悩まされ、幾度となくつらい時期を経験してきました。

もっとも記憶に残る出来事となったのは、2008年北京オリンピックの時です。見事2大会連続オリンピック代表の座を射止め、連覇も期待された野口選手でしたが、五輪直前の合宿で左足の肉離れを起こし、やむなく出場辞退。無念の欠場となり涙を流す野口選手の姿は大きく報道されました。

2012年ロンドン五輪の時には、当時も選考レースであった名古屋ウィメンズ2012へ出場。その時も怪我から復帰したばかりという事もあり、結果6位でレースを終え無念の落選を経験しています。

2013年には名古屋ウィメンズ2013で3位となり復調し、世界陸上モスクワ大会へと出場しましたが、レース中に熱中症になり無念の途中リタイアで終えてしまいました。

 

その後も、野口選手は怪我との付き合いを繰り返します。

 

そして、2016年1月31日、久しぶりの実戦となる大阪ハーフマラソンに出場し、結果は6位に終わっていますが、野口選手自身は久しぶりの手応えを感じているようです。

「名古屋でダメなら引退かもしれない」と語る野口選手ですが、ベストコンディションで臨む事ができれば、間違いなく優勝となるでしょう。

怪我に苦しんだ女王の復活劇に期待したいですね。

 

 

木崎 良子選手(ダイハツ)

 

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出典元:木崎代表決まり路上で号泣 - 陸上ニュース : nikkansports.com

二人目の注目選手は、木崎良子選手(30)です。

木崎選手といえば、2012年ロンドン五輪日本代表として有名ですが、名古屋ウィメンズで強いことでも有名です。

 

ロンドン五輪での結果は日本人最上位の16位というものでしたが、名古屋ウィメンズ2013で優勝しており、その時のタイム2時間23分34秒が自己ベストとなっています。ちなみに当時の名古屋ウィメンズの大会新記録ともなりました。

 

その後には、世界陸上モスクワ大会2013へ野口選手、福士選手とともに出場。惜しくも福士選手に敗れましたが、見事4位入賞を果たしました。

そして、翌年の名古屋ウィメンズ2014で2位の結果を残しています。

2015年の名古屋ウィメンズは怪我のため欠場となりましたが、今年は万全の状態に仕上げての参戦となります。

得意の名古屋ウィメンズで2大会連続のオリンピック出場を決めることができるのか。

 

要注目ですが、実は今回の木崎選手には、もう一つ見逃せない戦いがあります。

海外招待選手のユニスジェプキルイ・キルワ選手(31歳、バーレーン)との戦いです。

木崎選手とキルワ選手は2014年の仁川アジア競技大会で対戦しており、その時は両者激しいデッドヒートの末、キルワ選手が優勝、木崎選手が2位という結果に終わりました。そして、キルワ選手は昨年の名古屋ウィメンズの優勝者でもあり、木崎選手が持っていた大会記録を更新しての優勝でした。

もし木崎選手が、今回のレースで因縁の相手とも言えるキルワ選手にリベンジする事ができれば、おのずとリオへの道も見えてくるでしょう。

木崎選手の走りにはいろいろな点で注目が集まります。

 

 

早川 英里選手(TOTO)

 

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出典元:選手・スタッフ紹介 | 陸上競技部:TOTO

三人目の注目選手は早川英里選手(34)です。

早川選手も野口選手と同じく長い間怪我に悩まされてきた選手です。

2003年ホノルルマラソンで初優勝を挙げ、一躍注目を集めましたが、2005年のシカゴマラソン以降はしばらく2時間30分を超えられないレースが続きました。

怪我の影響で調子が上がらず、つらい時期が続きましたが、30歳となった早川選手は、2012年の名古屋ウィメンズで2時間30分を切る2時間28分19秒というタイムで11位となります。

早川選手はそこから毎年名古屋ウィメンズに参加することになりますが、名古屋ウィメンズ2013では2時間26分17秒で5位。名古屋ウィメンズ2014では2時間25分31秒(自己ベスト)で3位と、出場する度にタイムと順位を上げてきました。

昨年の名古屋ウィメンズ2015こそ、2時間30分21秒の9着に終わってしまいましたが、30代になって自己ベストを更新し続ける早川選手は、得意の名古屋で再び記録を更新してくるかもしれません。早川選手は、木崎選手と仁川アジアも含め3度対戦しており、木崎選手との駆け引きも見ものになりそうです。

 

 

田中 智美選手(第一生命)

 

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出典元:選手 田中 智美|選手・スタッフ紹介|第一生命保険株式会社

四人目の注目選手は、田中智美選手(28)です。

田中選手といえば、昨年の世界陸上北京大会の代表落選が大きな話題となりました。

田中選手は、選考レースであった横浜国際女子マラソン2014で2時間26分57秒で優勝。誰もが田中選手の世界陸上代表決定を疑わない状況でしたが、陸連が代表として選んだのは大阪国際女子で3位(2時間26分39秒)となった重友梨佐選手でした。

陸連の選考理由としては、タイムと積極的な走りで重友選手を選んだというものでしたが、当時はマスコミや関係者など多方面で陸連の選考を疑問視する声が聞かれました。

毎年のようにマラソンの選考問題は取り沙汰されているという事がわかりますが、、

田中選手が一番悔しい思いをしたに違いありません。

 

田中選手のフルマラソンの経歴はというと、実は2014年の名古屋ウィメンズでデビューしてからまだ3回しか走っていません。

初マラソンの名古屋ウィメンズ2014では、木崎選手、早川選手につぐ4位。この時のタイム(2時間26分05秒)が自己ベストになっています。

2回目のフルマラソンとなる横浜国際女子マラソンは優勝。

マラソンへの適応力と安定感を既に示している田中選手は、今後の期待値では出走選手の中でナンバーワンかもしれません。

1年前の屈辱を晴らし、見事リオ代表へ当選することができるか。

田中選手の走りも見逃せません。

 

 

 加藤 麻美選手(パナソニック)

 

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出典元:加藤 麻美 | 選手・スタッフ紹介 | パナソニック女子陸上競技部 | パナソニック システムネットワークス株式会社 | Panasonic

 五人目の注目選手は、加藤麻美選手(25)です。

加藤選手がフルマラソンデビューとなったのも、名古屋ウィメンズでした。2013年の名古屋ウィメンズで2時間30分26秒というタイムで9位というデビューでした。

そして、1年後の名古屋ウィメンズ2014にも参戦、その時は8位という結果で終えています。

そして、加藤選手は田中選手にも劣らない適応力を見せることになります。名古屋ウィメンズ2014の4ヵ月後に開催された3回目のフルマラソンとなるゴールドコーストマラソンでいきなり優勝。そして、2015年4月には、ロッテルダムマラソンでも優勝。この時のタイム(2時間26分30秒)が自己ベストとなっています。

2015年まつえレディースハーフマラソンでも優勝しており、勝負強さという点では前述の選手にも負けていません。

若さもあり可能性を秘めた加藤選手は、いきなり優勝ということも有り得ると思います。東京五輪も含め要注目の若手選手です。

 

岩出 玲亜選手(ノーリツ)

 

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出典元:初マラソンで3位 岩出玲亜「五輪でメダル」の可能性と課題 | 日刊ゲンダイDIGITAL

 六人目の注目選手は、岩出玲亜選手(21)です。

岩出選手のフルマラソンデビューは、田中選手が優勝した横浜国際女子マラソン2014です。若干19歳でのデビュー戦でなんと3位となり、タイムは2時間27分21秒を記録。

岩出選手の自己ベストとなっているこのタイムは、10代日本女子マラソンの日本記録でもあり、岩出選手は若手期待の選手として注目されるようになりました。

ちなみに、岩出選手はハーフマラソンの日本ジュニア記録(1時間9分45秒)も持っています。 

 

今年に入ってからは、2月開催の全日本実業団山口ハーフマラソンへ参戦し、結果は5位というものでしたが、名古屋へ向けての調整としては上々の手応えだったようです。

 

本日行われた会見で、同郷の野口選手への憧れの言葉とともに「木崎選手のラストスパートについていきたい」と意気込みを語る岩出選手。

大物感漂う21歳は、本命2人に一矢報いる存在になるかもしれません。

加藤選手とともに、東京五輪も含め今後がとても楽しみな選手です。

 

 

その他の有力選手

その他にも、今回フルマラソンデビューとなる、小原 怜選手(25歳、天満屋)、沼田 未知選手(26歳、豊田自動織機)、清田 真央選手(22歳、スズキ浜松アスリートクラブ)、萩原 歩美選手(23歳、ユニクロ)、竹地 志帆選手(25歳、ヤマダ電機) の5選手は、フルマラソンでの実力は未知数であり、もしかするといきなり素晴らしい記録を残す可能性もあるかもしれません。要注目となるでしょう。

 

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まとめ

 

繰り返しになりますが、名古屋ウィメンズ2016は最後の選考レースであり、この大会終了後に、女子マラソンリオ出場の3名が決まる事になります。

 

もし日本人選手で優勝する選手が現れれば、間違いなくその選手はリオ五輪出場決定となるでしょう。

そして、タイムにも注目であり、優勝者が出なかった場合は、さいたま国際2位であった吉田香織選手とタイムで代表を争うことになります。

2時間22分~23分台といったタイムを出す選手がもし複数いた場合には、選考もまたきっと揉めることになりそうですが、果たして、日本人選手のタイムはどうなるのか。

そちらも要チェックですね。

 

個人的には、やはり前回落選となった田中選手、そして負ければ引退かもしれない野口選手を応援したい気持ちがありますが、今回誰が勝つのかは全く予想できません。

 

注目の名古屋ウィメンズマラソン2016は、フジテレビ系列にて

「3月13日(日)  9:00~11:50」の放送予定です。

 

いよいよ最終決着となる女子マラソン選考の行方を見届けたいですね。

 

それでは、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

 

 

リオ五輪開幕まであと147日です!

 

 

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